飛び地 取手市小堀からアラスカまで

2020年3月21日 お知らせ, 不動産をご購入の方, 不動産オーナーの方


『飛地』をご存じでしょうか。我孫子市の近くでは、取手市小堀(おおほり)地区が有名です。大きく蛇行していた利根川の氾濫を低減するため、明治44年から9年の工期を経て現在の流れとなりました。小堀地区は川向うとなり『小堀の渡し』が行われました。小堀地区には旧利根川の名残を残す『古利根沼』ができ、風光明媚な湖畔を持つ住宅地となっています。
 ”市”以外にも、”大字”や”県”や”国”でも飛地があります。河川の流路変更や、区画整理などで生じる飛地以外にも、地域住民の来歴や宗教などで生じることがあります。パレスチナのガザ地区は地域住民が信仰する宗教で地区が飛地となって形成されました。合併や住居表示の実施等で解消するケースもあれば、地域や住民の来歴で解消を望まないケースもあるようです。
 アメリカのアラスカ州は広大な飛地です。昔(明治維新の頃)、アメリカはロシアからアラスカの土地を購入したので飛地となりました。売買価格は今のレートで132億円(坪単価0.02円)だそうです。ちなみに尖閣諸島を日本政府が購入した金額は20.5億円(坪単価970円)です。
 飛地を調べると防災や都市政策、地域や住民の来歴、国家の盛衰などがわかり面白いです。