【 レッチワースの田園都市構想からレンタルオフィス・シェアオフィスまで 】

2021年8月2日 お知らせ, 不動産オーナーの方


コロナの感染拡大により、在宅勤務が増え、企業も出社する人数の制限をしはじめ原則在宅勤務に変えたところもあるようです。『職住近接』ではなく、『職住一体』ですね。アパート経営専業の方も『職住一体』の方が多いのではないでしょうか。この『職住近接』への取り組みは100年ほど前からありました。それは、英国のレッチワースで始まった田園都市です。
1903年に英国のレッチワースで始まった E. ハワードの田園都市は、日本、東京では田園調布をはじめとする田園都市線に、大阪では千里山住宅地等のモデルとなりました。その基本構想は、工場、商業、住宅地、農地を一つの街の中に作り上げるものでした。タウン・カントリー(都市と農村の結婚)を実現したもので、市街地の周辺に工場を誘致し、その周囲に農地が広がり、都市間交通は鉄道を用います。街の中心から放射道路と環状道路があるのが特徴です。
自宅や、自宅近くのホテル等、サテライトオフィスを使ったテレワークの流れは、今後、徐々に広がっていくのかもしれません。もっと大きな流れとなれば、駅近くの通勤のための駐輪場や駐車場の需要が減り、レンタルオフィス、シェアオフィスが増えるなど変化がおきてくるのかもしれません。