川と沼の水について

2021年10月25日 お知らせ, 不動産オーナーの方

 

我孫子市は、北に利根川、南に手賀沼が身近にあり、市民には親しみのある自然です。利根川から近いせいか、我孫子市の水は、『利根川の水』をどこかで取水していると思っている方が多いのではないでしょうか。じつは、『江戸川の水』を取水したものなのです。取水口は松戸市です。新松戸駅からまっすぐ江戸川に向かったところにあります。松戸で『江戸川の水』を取水し、その水を、北の流山市のおおたかの森駅近くにある、北千葉浄水場で浄水します。流山のおおたかの森で浄水した水を、我孫子市はじめ千葉県北西部の各市に送水し、各自治体でさらに浄水し各戸に送水しているのです。各戸で上水道を利用するには『量水器』という水道メーターを取り付ける必要があります。この量水器は『我孫子市の上水道を利用する権利』を購入した人に与えられる権利の証です。その権利は市内であれば持っていくことができます。市内で別の土地に引越しをする場合、引っ越し先に量水器が無い場合は、新たに購入せず、既存の量水器を引越先に持っていき利用することが出来ます。水道局は量水器の一つ一つの名義人を管理しています。売却するときなどは、土地と同じく、量水器の名義を変更する必要があります。また手賀沼は、市章(市のマーク)にもなるなど、我孫子市は大切な資源と位置づけています。その手賀沼は、もともと水が大変綺麗であったため、水辺で泳ぐことが出来たそうです。また、貝やエビ、川魚などが豊富で、漁をして料理屋や水産加工所に売っていたそうです。昭和50 年代以後、周辺地域の都市化による、急激な水質汚染に襲われ『全国ワースト』という記録がしばらく続きました。アオコが酷かったころ、手賀沼に入って上がってきた子供が、アオコで鮮やかなグリーンに染まった姿を見たことがあります。その後、行政や市民の皆さんのお陰で平成 13 年には改善し、ワーストを脱却しています。以前、市制45 周年事業の一環で『我孫水』なるペットボトルの水が製造されました。『東京水』と同じくボトルドウォーターってやつですね。もちろん、他の水と変わりなく、美味しくいただきました。