『儀式』

2021年11月1日 お知らせ, 不動産オーナーの方

即位礼正殿の儀、大嘗祭、パレードと、皇位継承の中心儀式が行われたのをテレビで御覧になられた方も多いのではないでしょうか。不動産取引での儀式といえば、建物を建築する際に土地の神様にお祈りする地鎮祭や、井戸を埋め戻す際の、水の神様にお祈りするお祓い、なんらかの事故があった物件で行うお祓があります。このような土地や建物の神様に祈祷をすることが、まだ一般的な通念として浸透していると思います。神様や仏様などが不動産に絡むものは、村境などにあり村に悪霊や疫病が入らないようにと設置した道祖神や地域のお地蔵様などがあります 。
また庚申塚と呼ばれる石仏(馬頭観音など)が設置されていることもあります。昔の祈祷行事の名残りなのでしょう。不動産の調査を行う際に、土地にそれら神様や仏様の石像などがある場合は、調査も慎重になります。普段気にならないものも、いざ不動産取引の際に、それらの取り扱いについて、説明してみても、『さわらぬ神に祟り無し』のように、できれば避けたいと考える方が多いのではないでしょうか。身構えず、本来の意味や成り立ちについて正しい認識を知ることは、ひいては地域の伝統文化の伝承につながるのかもしれません。