社会のIT化推進と、集合住宅におけるデジタル対応の課題と 対策について

2025年12月22日 お知らせ, お部屋をお探しの方, 不動産をご購入の方, 不動産オーナーの方


 オーナーの皆様、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本格的な繁忙期を前に、入居者様にご満足いただける住環境を提供できるよう、社員一同、鋭意努力しているところでございます。さて、最近の時事と賃貸管理の課題を鑑み、本日は「IT化の進展とデジタル対応」についてお話しさせていただきます。

 近年、政府主導のDX推進やリモートワークの定着により、高速で安定したデジタルインフラが、もはや住居の必須条件になっております。
シェアサイクルが手軽な移動手段として定着したように、住まいにおいても、IoT家電やスマートロックといったデジタルサービスが急速に浸透し、物件の競争力を左右しています。
デジタル化の波がもたらす集合住宅の管理課題これらの進化は便利さをもたらす一方で、管理上の課題も生じています。私どもが特に注視しているのは以下の4点です。
① インフラ(通信速度)の問題築年数の古い物件はVDSLなど低速な配線方式が多く、入居者のニーズ(高画質動画、Web会議)に応えられず空室の原因になります。
② セキュリティとアクセス管理置き配増加で無断立ち入りリスクが高まり、デジタルキーと物理キーの併用など新たなセキュリティ対策が必要になります。
③ 設備のサイズと種類の問題大型の宅配ボックスや複雑な防犯カメラシステムなど、共用設備が大型化・多様化し、設置スペースとメンテナンスが複雑になっています。
④ デバイスの放置とデータ管理退去時に通信機器が放置されたり、スマートデバイスの個人設定が残るなど、次の入居者のプライバシーと利用環境を損ねる問題が発生しています。
私どもは、オーナー様の物件が選ばれ続けるよう、デジタル対応と管理体制の強化を進めています。
デジタル設備導入と運用: スマート宅配ボックスやデジタルオートロックの導入を支援し、利便性と安心を両立させます。
退去時のデジタル資産チェック: 退去立ち会い時に、通信機器の回収やスマートデバイスのデータリセット手順を徹底し、プライバシーと利用環境を守ります。
これらの対策を通じて、オーナー様の物件価値向上に全力を尽くしてまいります。
来年も、オーナー様にご満足いただけるよう、より一層、質の高い管理サービスを提供してまいる所存です。どうぞお健やかに新年をお迎えください。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
PexelsによるPixabayからの画像